OSHO禅タロット解説大アルカナXVII SILENCE 沈黙

OSHO禅タロットは、インドのOSHOという神秘家の
講話を元に作られたタロットです。

彼は「禅こそが唯一のスピリチュアルな伝統だ」
と言い、斬新な洞察をもたらし続けています。

その教えは今もなお、人々の心が作りあげた
エゴという幻想から自由になるための気づきを与えてくれます。

知れば知るほど深く濃いこの禅タロット、
私も、もう13年ほど使っています。

この絵柄に惹かれてこのカードを手に入れる方も多いのですが、
カードの箱の中に入っている解説書の文章が難しすぎて
理解できない!という声をよくお聞きします。

なので、一枚一枚のカードの意味を、
私なりの解釈で分かりやすく解説してみました。

ぜひ、禅タロットのカードと共に、楽しんで頂ければと思います。
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<SILENCE 沈黙>

私たちが子どもの頃、時間はもっとゆっくり進んでいた。

いつからこんなに時間が早くなったのだろう。
気付いたら、時間に追われるかのような生活が当り前になっていた。

パソコンやスマホが普及して、その流れは格段に加速し
私たちは止まっていることができなくなっていった。

少しの空き時間もスマホを眺める。
早朝も深夜も、時間に関係なく知り合いの情報がSNSに溢れる。

電車は3分おきにやってくる。新幹線はどんどん早くなる。
私たちは、一日という時間を秒刻みでスケジューリングし
その通りに動くことを強要される。

頭の中は、休む暇もなくいつも忙しい。
いつも何かを考えている。

でも、本当に「その考え」が自分のものなのだろうか。

たくさんの情報が溢れる中で
「自分の考え」を持つことすら難しい時代。

時代は変わる。世界はどんどん変化し続ける。

私たちは、自分を取り戻すために
「乗っ取られた思考」から離れ「無」になる必要がある。

加速する時間の中で「沈黙の時間」を作ることは
喜びの体験になるはずだ。

時代がどんなに変化しても、どんなに加速しても
その沈黙の体験は、大昔から変わらない、同じ沈黙だからだ。

荘子やブッダが体験したその沈黙と同じ味を
私たちは味わうことを許されている。

どんなに世界が変化しようとも
決して変わることのない唯一のもの。

これこそが「私」を実存させる唯一のものなのだ。


満月の夜空。その沈黙した鏡のような水面。
霧の立ち込めた湖の上で、深い瞑想に入っている空の顔は
深み、平和、そして理解をもたらす夜の女神。

今、まさに貴重な時。

自分の内なる沈黙と、宇宙の沈黙とが出会うポイントまで
垂直に下ろしていくと、時空を超えた叡智に触れる機会を与えられる。

それを得るために必要なことは、なにもない。

することは何もなく、どこに行くでもなく
世間の雑音に耳を傾けるのでもなく

ただ、自分の中の「沈黙」と響き合うことを
楽しんでいればいい。

こうした瞬間にやってくる理解と洞察は
あなたの生がもっと外に向かっているときに
形となって具現化されるのだ。


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