OSHO禅タロット解説大アルカナⅧ COURAGE 勇気 

OSHO禅タロットは、インドのOSHOという神秘家の
講話を元に作られたタロットです。

彼は「禅こそが唯一のスピリチュアルな伝統だ」
と言い、斬新な洞察をもたらし続けています。

その教えは今もなお、人々の心が作りあげた
エゴという幻想から自由になるための気づきを与えてくれます。

知れば知るほど深く濃いこの禅タロット、
私も、もう13年ほど使っています。

この絵柄に惹かれてこのカードを手に入れる方も多いのですが、
カードの箱の中に入っている解説書の文章が難しすぎて
理解できない!という声をよくお聞きします。

なので、一枚一枚のカードの意味を、
私なりの解釈で分かりやすく解説してみました。

ぜひ、禅タロットのカードと共に、楽しんで頂ければと思います。
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<COURAGE 勇気>

私は一つの種。

私は、自分がどんな美しい花を咲かせるのかを知らない。

旅は長く、険しく、道も分からない。
旅の危険は、数限りない。

が、種は固い核の中に秘められていて安全だ。

この中にずっと居続ける方が安心じゃないか。
芽を出すことは、石や岩との格闘じゃないか。
ここの中にいれば、雨が降ろうが嵐が来ようが安全なのに。

芽はとても柔らかく、弱々しく、すぐに危険にさらされるかもしれない。

それでも、私は芽を出す。

芽は、太陽に向かって、光の源へ向かって
硬い殻を破り始める。

未知なるものへ向かうには
たくさんの勇気が必要になる。


非常に困難な状況になったとき、
私たちには選択の余地があります。

過酷な運命を他の人のせいにするために
その証拠を見つけようとすることもできるし

その挑戦を真正面から受け止め、成長することもできます。

勇気の花は、その道を私たちに示しているのです。

生への自らの情熱によって暗闇から抜け出し
光へと導いていくのだから。

生への挑戦を避けようとすることは
何の意味もないのです。

種は、1000年も守られています。
芽を出すと決める瞬間まで硬い殻で守られています。

どんなに芽を出したくないとそこに居続けても
種は、いつか花になることが決まっているのです。

もし、種が花になると決まっているのであれば
私たちはそれを通り抜けなければならないのです。

私たちは、勇気をもって
なるべき花へと成長していくために自分の力で硬い殻を破り
芽を出すのです。